ホーム道中記道中記 韓国編 17 プロローグー雑感

道中記 韓国編 17 プロローグー雑感

ひょんなことから、持ち上がった韓国・富川市でのコンサート。のりのいい演奏者の熱い思いが、初めての市民レベルの国際音楽交流を成功させた。また、関係者の御理解と何より富川市の多くの友人の力が、実現に至るまでを支えてくれた。ほんとうに、感謝、カムサムニダだけである。 私にとっても大きな収穫があった。まず、しんゆりの市民に富川ファンが出来たことである。川崎と同様、大都市でありながら目立たない韓国・富川市。映画やアニメなどの新たな魅力を生かしたまちづくり、授業参観の愛くるしい子どもたちの笑顔、ジョイントコンサートした市職員バンドとの交流、ロビーコンサートに集まってきた人たちとの歌を通じた一体感、そして市民交流委員会の暖かい友情。その少しでも、今回のツアーに参加した人たちの心に残る思い出になったら、大きな喜びである。 二つ目は、しんゆりの芸術のまちづくりのパワーの確認である。芸術のまちづくりで成功した例はないとも言われている。しかも新興のまちの新百合丘は、パイオニアの人たちが芸術を街のアイデンティティに据えたように歴史が浅い。昭和音楽大学や日本映画大学、アートセンターや21ホールなどの施設がフューチャーされるが、芸術を心から楽しめる市民のパワーこそが、芸術のまちづくりの支えになっている。このツアーで、そのことをあらためて確認できた。 芸術は国境を越える。戦争や差別も乗り越える。技を競いながらも常にノーサイドの交流である。 先日、のだめカンタービレの映画を観た。道中記ヨーロッパ編でも紹介したウィーンが舞台であった。愛と友情と努力と技術が、芸術を軸に人間模様を描き、コメディタッチながらも、クライマックスの演奏シーンは感動して自然に涙がこぼれた。芸術って人の営みなんだとあらためて認識した。しんゆり芸術のまちづくりは、芸術を愛する人々が元気でいるかぎり、しっかりと歩み続けることができることを確信した旅であった。
 

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投稿者shinyuriart/投稿日2011.07.10
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